みなさん、こんにちは。
当院はいたずらに感染拡大にならないように、診療自粛を行っております。
こんな時は消毒衛生も大切ですが、いくら検温して、ベッド等を消毒して、予約間隔を空けても、ウイルスを防ぎきれるかどうかは疑問が残ります。
国の医療が逼迫している中、私たち整骨院業も他人事ではありません。
できること、それは「不要な外出を避ける」こと以外ありません。
ですから、整骨院業を営む私たちからしたら「患者さんに不要に通院させること避ける」ことで、患者さんだけではなく周りの方々も含めて社会全体の命を守るということです。
週単位で診察自粛日が異なりますので、もし「急性のお怪我」の場合はホームページでご確認ください。
今、コロナで外出する機会が減り、家の書棚の整理をしています。
すると、久しぶりに手にした本がありました。その本は私の人生を大きく変えた本ですので、この本をご紹介します。
タイトルに「なぜ英語が読めるのか?」と書いてありますよね。
たまにこのブログなどで海外の論文のご紹介をしています。
私はみなさまによりよい、最新の医療をお届けするのがある種「趣味」のようになっているのですね(笑)
その「趣味」のため、情報を収集するのに国内にとどまらず「海外」にも広げています。
洋書や海外論文を読むには「英語」が欠かせません。それも会話レベルではありません。論理的に文章を読む力です。
では、私はなぜ英語ができるのでしょうか?
学生のころから「英語」の成績が良かったからでしょうか?
いえ、そうではありません。普通の公立の学校で、クラス中で後ろから数えた方が早いくらいの成績でした。
では、なぜ今のような英語力になったのか?
人生ではターニングポイントというものが、節目節目で存在しています。
人生の節目とは、進学かもしれません、社会人になったときかもしれません、結婚かもしれません。ある人や物との出会いや別れかもしれません。
そのような節目は大きく人生を変えるチャンスでもあるのです。
未来は過去の延長線上にあると、今と何も変わらない未来が来ます。満足して変わりたくないのなら、そのままでいいかもしれません。
しかし、少しでも「変わりたい」「成長したい」と願うなら、今を変えて未来を変えるしかありません。
私のターニングポイントは「大学受験」の時にやってきました。
さて、私は中高と英語は苦手の苦手、というか勉強全般が苦手でした。
高校の時でも、中学生の英語すら分かっていませんでした。
その私がなぜ英語で洋書や論文を読めるようになったのか?
それは大学受験の勉強をするときに、劇的な変化を遂げたからです。
大学受験とはいえ、そもそも大学に行けるような成績ではありませんでした。先生が10人いたら、10人が「進学は無理だから就職か専門学校へ行きなさい」と言ったくらいでした。
でも、当時の私は将来することへの明確な目標などはなく、就職もしたくないので、漠然と大学へ行くと高校三年生の時に宣言したのです。
母親は中学まで、父親は夜間高校の卒業で大学については全く何も分かっておらず、しかも日々生活のために二人とも仕事で忙しく、わざわざ高校へ行って進路の面談すらしませんでした。
ですから、担任から「受かりませんよ」と親に吹き込まれることなく、私の成長の芽を摘まれないで済んだのです。ここはラッキーでした。
もし、担任の先生から「大学なんて受からないからやめとけ」と言われていたら、親も受験に反対して「就職しろ」と言ったでしょう。
さて、進学する大学を選ぶときの理由は単に「家から近かったから」です。そんなことで外国語専攻の大学を目指すことになりました。
ということで、英語は必要です。入学後もおそらく他の学部よりは必要です。
ですので、英語の学習に取り組みました。
まず、ない知恵を絞って考えた結果、「単語やろ!」と。英語の単語を覚えようとしたのです。
ですが、「大学受験の英単語」みたいな参考書を開いても、1つも知っている単語がないのです。
当時は「大学受験 英単語 ターゲット1900」という旺文社の書籍がありました。それを使っていたのですが、1個も知らないので、すべて一から覚えないといけませんでした。
1日何時間も書いて、書いてしているのに、最初は1日に2~3個しか覚えられませんでした。
そんなことでは、1900個覚えるのに何年かかるのでしょうか。
単語だけでもそんな感じです。
文法、構文、長文、作文など、英語ひとつ取っても勉強する分野が多岐にわたっています。
ですから、単語だけちんたらやっていては埒があきません。
ですので、これら別々に学ぶのをやめたんです。その代わりに、それらを一気に学ぶ方法を取りました。
それがこの本を使って行ったのです。
この本には受験に必要な代表的な構文を使った英文と日本文が見開きで対応しています。
左が英語、右が日本語という具合です。
英文の解説は下の欄外の注に「ヒント」みたいなものしかありません。分かる人が見たら分かりますが、分からない人にはこんな説明は説明になっていません。
しかし、この本には
単語
熟語
文法
構文
さらに、日文を見て英文を書けるようにすれば、
英作文
もできるようになるという、一石二鳥どころか一石五鳥にもなる優れものなのです。
私はこの英文を700文、覚えることから始めました。
誰もやらない作業です。周りでやっている人はいませんでした。いえ、一人いましたが、途中で挫折していました。
しかし、この英文を暗記し続けて、700文を覚えきるころには、模試の成績は飛躍的に上がりました。※中学生の英語も分からないレベルが3〜4か月で偏差値が30上がったのです。その当時、自分でも信じられませんでした。
これは自分でやったのです。誰かに英語を教えてもらったわけではありません。
参考書などを駆使して、自分でやりました。ここがミソでした。
「自分でできた!」
そしてその翌春には「合格」通知を受け取ることになったのです。
これで英語が得意になり、どんどん自分で勉強するようになりました。
その後、留学もして、英語力がさらに上がりました。
高校三年生の時、就職か、進学か、その決断を進学にして、誰もやらない「努力」をした結果、今では海外の情報を自分で拾えるようになったのです。
大学受験はきっかけでしたが、そのおかげで今の自分があります。
今となってはこの本もボロボロです。当時、剥がれ落ちてテープで止めたところの焼けがすごいです。
今でもこの本には「ありがとう」と言えます。
「未来は変えられる」
私のターニングポイントは大学受験の英語学習でした。
この出来事をきっかけに、自分に自信がついてなんにでもチャレンジするような性格に変わっていきました。
「できないことはない」
そんな風に思えるようになったのです。
この文章を読んで英語ができるようになることを主に伝えたいわけではありません。たかが英語が読めるくらいのことです。英語が読める人はこの世に山ほどいますから。
「未来は変えられる」
それはちょっとしたきっかけでそうなることがあるということをお伝えしたいのです。
ただ、そのようなターニングポイントや成長を経験したことがない大人が、子供たちに「あんたは無理やから」とか「どうせ私の子供やから出来が悪いんだ」などと言って、子供たちの成長の芽を摘むようなことだけはしてほしくないのです。
成長のない大人ができることは、せめて子供の邪魔をしないということです。(今の状況の場合、不要に外出したり、また外出させたりして、逼迫した医療現場の邪魔をしないということです)
変化の大きな今の時代、大人のほうが時代遅れになっていることがあります。その時代遅れの価値観で子供たちにアドバイスしないで欲しいのです。
子供が「こうしたい」「ああしたい」と言ったら、成長に関するならそれを応援してあげて欲しいのです。
どんなきっかけで子供たちの芽が伸びて、華が開くかは分かりませんから。
「コロナ」も人類の不断の努力で必ず乗り越えます。
「努力」
これは私が今まで生きてきて大切にしている言葉です。
私たちの便利な生活や安心できる医療、心が洗われるような芸術作品、ワクワクさせられる競技など、どれを取っても「尊い努力」の上に成り立っています。
私たちの生活はこのような「努力」の集まりの賜物なのです。
その努力は親から子へ、子から孫へと受け継いでいくことだと思います。
私の仕事、これもまた「不断の努力」をなくしてはいけないと思います。それが志となり、仕事は「志事」となるのです。
今は悲観的になるのも無理はない「コロナ」ですが、必ず笑える日が来ると思います。
その笑える日のために、私たちができる「努力」とは何でしょうか?
今、じたばたすることではありません。逼迫している医療現場の足を引っ張ることだけはしてはいけません。
できるだけ不要不急の「外出をすること」「外出させること」を避けて、事態が終息するのを待ちましょう。
「自分だけなら大丈夫」などの利己主義は捨てて、今こそONE Teamとなる時です。
その「努力」が必ずやコロナに打ち勝つ行動となるのですから。
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by firtreeSeikotsu
| 2020-04-19 17:11
| 私の視点 どう考えどう治療するか