こんにちは。
スノーボードを科学する整骨院、もみの木整骨院です。
今、夏真っ盛り! 酷暑、酷暑の毎日ですね。
その時だからこそ、冬のシーズンへの準備をする絶好の季節です。
さて、私はJSBAのC級インストラクター資格を所有しています。
今のスノボはトリックなどもいいのですが、カービングが流行っています。
カービングとは、できるだけ板が立つように、体を倒して滑る方法です。
ジャンプをしたり、グランドトリックをしたりする以前に、ターンの基本を学ぶのにカービングがいい練習になります。
さて、今回は「軸脚」について私見を述べます。
「ターンをしようとしても曲がってくれない」
「ターンの左右の弧が違う」
「山回りターン(特にトゥーサイド)が作れない」
このようなお悩みの方へ、少しヒントになることを綴ります。
スノーボードはレギュラースタンス、グーフィースタンスとありますが、どちらにせよ、ターンを行うときには、前脚に荷重をしたり、後脚に荷重をしたりと、体重移動をしなければいけません。
この時、関わってくるのが自分の軸脚です。
この写真では左脚を前にして滑っています。左方向にターンをしているところです。レギュラースタンスです。
これは初心者で起こりがちなのですが、自分はターンをしようとしているのに、なかなかターンが始まらないのです。
これには理由があります。
斜面の下へと滑り落ちていくのが怖くて、どうしても落ちていこうとする反対側の脚に荷重しがちになるのです。
さきほどの写真だと右脚にかける体重の割合が増えます。
この不正な荷重がターンが始まってくれない理由の一つです。
スノーボードの形状の性質から、ターンは板の先から始まります。
ですので、そこに荷重をしてあげないといけないのです。つまり、ターンをするときは前脚に荷重するということです。
と、ここまではスノーボードを教える側からすれば当たり前の話。
私は体のバイオメカニズムを専門にしていることから、どうしても前脚に荷重できない、または前脚に荷重しようとしてもできにくいことがあるということに言及します。
人には「荷重脚」「軸脚」というものが存在します。
これは施術台の上に寝てもらって脚の長さの違いと骨盤の歪みを見れば分かります。
もし、右脚が荷重脚である場合、先ほどのスノボの滑り方だと、前脚が左脚になるので、ターンを始める際に、前脚に体重を載せているつもりでも、十分に乗らないという現象が起こります。
するとなかなかターンが始まらないのです。
初心者ならほとんどが恐怖心で体が後ろに引けているのですが、中級者にでもなると、なかなかターンが始まらないと体でぐいっと板を曲げて(あるいは回して)ターンをするクセがついてしまいます。
すると、滑り下りてくるターン弧がきれいな弧にならないのですね。※「山回り」が上手く作れない(専門用語です)
中級者で体で回すクセができていると、自分は普通にキレイにターンができている、と思い込んでしまいがちですが、ターン弧を見るとなぜか左右が均等にできていないということになります。
ですので、初心者ならともかく、中級者で山回りを作れない場合(特にトゥーサイドターン)、前脚荷重を意識して、それでもできない場合は、一度荷重脚の調整を整体でしてみてはいかがでしょうか?