私の視点 ~首をマッサージ? 血管、リンパをつぶしてますよ~ 神戸市 三田市 西宮市のもみの木整骨院
2020年 02月 20日
こんにちは。
神戸市北区で根本治療を追及する整骨院、もみの木整骨院です。
みなさん、マッサージを受けて逆に悪くなったことはありませんか?
当院でも自分でマッサージをして悪くなった、あるいは町のマッサージや整骨院でマッサージされて悪くなった方が時折ご来院されます。
よくよく話をお聞きすると、
① ちゃんと問診していないパターン
例)腰椎すべり症の方の腰をうつぶせで思いっきり上から押している。
② 硬いところを骨か筋肉だと決めつけているパターン
例)前腕をマッサージしていて正中神経を「すじ」だと勘違いしてゴリゴリしている。
③ そもそも解剖学が分かっていないパターン
例)首などの血管や神経、リンパ節などがある場所を理解していない。
さて、今回のパターンはご自身で首のコリにたまりかねて、押し棒を使ってコリをほぐそうとしてグリグリやってしまった方です。
首を挟むようなVの字をした押し棒がありますね。
それで、首のコリをほぐそうと、グリグリされていました。
それも首の横側です。
下の写真を見てください。横から見た図です。気持ち悪いですか?
さらに、クローズアップした図です。
青い管は静脈、赤い管は動脈、緑のツブツブはリンパ節です。
このようにとても大切な組織がギュッとつまっているところを押し棒で「ぐいぐい」と押したらどうなるか、、、。
その患者さん、セルフでぐいぐいマッサージしてから、首から腕がだるくてだるくて何かあったのでは?と整形外科に行ったのです。
レントゲンを撮って、もちろん何もない。
整形の先生からは湿布を出されて、ほっといたら治るだろうと言われただけだった。
そして、当院にいらっしゃった。つぶれたリンパ節は修復するまで時間がかかる。それまで、循環は渋滞する。
だるくなるのも無理はない。
このように、凝っているからといってどこでも押せばいいってもんじゃない。
今回は医療のことはご存知ない方がご自身でされたことなので仕方がありませんが、実はこのようなことは町のマッサージ屋さんとか、整骨院・接骨院などでも起こっていることなのです。
どこでも押せばいいってもんじゃない。押す力も強けりゃいいってもんじゃない。
自分が自分にするのなら自己責任ですが、医療関係者がこのような打撲を作っておいて「揉み返しです」「好転反応です」と、さも自分が悪くないかのような言い訳をするのは情報化の現代ではすぐにバレてしまうだろう。
by firtreeSeikotsu
| 2020-02-20 21:32
| 私の視点 どう考えどう治療するか