こんにちは。
2020年が始まりました。今年は日本でオリンピックが開催される特別な年です。
さて、私たちが「腰を動かす」と言えば、みなさんは腰を回したり、捻ったりするイメージをお持ちではないでしょうか?
ただ、腰が動くのは・・・
腰の運動方向は3方向です。
前後
左右
回旋
この3つと、これらが組み合わさってできる運動です。基本的にはこの3つの動きから成っています。
前後とは、前屈・後屈とも言われ、立位から膝を曲げずに手を床につける動作が前屈、腰からお尻辺りに手を当てて上体を反らすのが後屈という動作です。
前屈
後屈(?)
ここまでやらなくてもいいです(笑)
左右とは、側屈と言われます。立位から身体を真横に倒す動作です。
回旋とは立位のままで上半身を左右に捻る動作です。
さて、これらの動きは腰だけで行っている訳ではなく、身体全体で行っています。
ですので、腰も動いてはいますが、その割合が異なります。
上の絵は骨盤と腰椎を右後ろから見たものです。
この腰椎をアップにします。
赤丸のところは、上の腰椎と下の腰椎が関節を作っている「椎間関節」と呼ばれるところです。
この形状が大きく影響します。
この関節面のせいで、前屈や後屈はできますが、腰椎が回旋することがほとんどできない構造になっているのです。
腰を捻るイメージがあるのは、ゴルフではないでしょうか。
こんな感じです。
このゴルファーも腰を捻っているようですが、ほとんど捻っていません。
彼の体が回旋しているのは、胸椎と股関節で回旋しています。
ですから、腰を捻ると痛いと言われる方に共通して言えるのは、胸郭と股関節の動きが悪いということです。
この動きの悪さのせいで、腰椎の椎間関節に負担がかかっているのです。
関節の動きを科学した学問が関節運動学と言います。
人の体の動きを無視して、痛めた腰椎だけを治療しても結果がよくありません。
痛いところに原因はない!
本当の原因を突き止める施術を行っております。
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by firtreeSeikotsu
| 2020-01-24 20:37
| 私の視点 どう考えどう治療するか